ゆらぎ肌とは?起こる原因と適切なケア方法を詳しく紹介
肌の悩みとして耳にするひとつが「ゆらぎ肌」です。好ましくない症状であることはわかりますが、実際にはどんな状態になり、何が原因で起こるのでしょうか。今回はゆらぎ肌についての基礎知識や原因、なった場合の基本ケア方法についてご紹介します。
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ゆらぎ肌とはどんな状態?
ゆらぎ肌とは「一時的に不安定になった肌の状態」を指すものです。肌にある角層は、うるおいによって肌を外部刺激から守っています。しかし何らかの原因でバリア機能が低下すると、肌が乾燥しやすくなり外部刺激に過敏な反応を起こしてしまうのです。こうしたゆらぎ肌は、肌質に関係なく誰でも起こる可能性があります。
ゆらぎ肌が起こる原因
では、実際にゆらぎ肌が起こる原因はどんなものでしょうか。ここでは、原因として多く挙げられるものをご紹介します。
花粉やホコリ
花粉は、皮膚のバリア機能低下を招く要因です。肌のバリア機能が低下しているときに、スギやヒノキなどアレルギー反応が強く出やすい花粉が付着するとかゆみや赤みなどが生じます。花粉は目に見えないほど小さく、マスクでは完全に防ぎきれません。花粉症のある人は、目や鼻の症状の他に、肌の変化にも注意しましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性は、ホルモンバランスの乱れでゆらぎ肌を引き起こしやすくなります。とくに、生理前や加齢によるホルモンの変化に注意しましょう。ホルモンが乱れると、女性の肌を整える働きがある「エストロゲン」が減り、肌荒れの敵である皮脂分泌を促す「プロゲステロン」が増えます。これにより、肌が不安定な状態になってしまうのです。
乾燥や気温の変化
季節の変わり目の気温や湿度変化は、肌のバリア機能低下を引き起こす要因のひとつです。バリア機能低下は肌を乾燥させやすくなり、くすみやハリがないといった悩みが表面化していきます。またちょっとした刺激に敏感になり、すぐに肌荒れを起こしてしまうので注意が必要です。
紫外線の刺激
紫外線は皮膚にダメージを与えるため、肌ケアの大敵とされています。紫外線を浴びた肌は、乾燥しやすくなりバリア機能を低下をさせてさまざまな刺激に弱くなってしまうのです。これがゆらぎ肌を引き起こすとともに、将来的にはシミ・シワの原因にもなっていきます。
不規則な生活・ストレス
睡眠不足や過労、ストレスなどは自律神経の働きを乱し交感神経を優位にします。すると体は常に緊張状態を強いられ、免疫力が低下して肌のバリア機能にも影響を及ぼしてしまうのです。季節の変わり目にゆらぎ肌が出やすい原因の一つは、進学や就職・転勤や異動・引っ越しなど環境の変化が多く起こるためだと言われています。
ゆらぎ肌のケア方法
ゆらぎ肌になった場合は、それに適したケアに変えるのが好ましいです。ここでは、ゆらぎ肌の基本的なケア方法についてご紹介します。
保湿の徹底
ゆらぎ肌になってしまったら、まずは保湿ケアが大切です。保湿を重視して丁寧にケアをしていきましょう。またゆらぎ肌には刺激がNGなため、洗顔はぬるま湯を使って優しく洗い洗顔後はすぐに保湿するように心がけてください。
紫外線対策
ゆらぎ肌を防ぐためには、しっかりとした紫外線対策が重要です。紫外線は1年中降り注いでいるため、寒い時期や曇りの日でも対策は欠かせません。外出時は日焼け止めクリーム、もしくはUV効果のあるアイテムを上手く使用しましょう。また、紫外線は室内にも届きます。窓辺で過ごす時間が長い人は、外出しなくても日焼け止めを塗って紫外線をブロックしてください。
スキンケアの見直し
ゆらぎ肌が起きている間は、今まで使っていたスキンケアでは刺激が強い場合があります。肌のバリア機能が低下しているときは、低刺激の製品を選んでケアを行いましょう。また、化粧水もコットンでゆっくり浸透させるというように、スキンケア中に肌へ物理的な刺激を与えないことも大切です。
生活習慣の見直し
ゆらぎ肌のケアには、生活習慣を整えることも大切になります。良質で十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事、適度な運動というように体を労わった生活を送るようにしましょう。全てを完ぺきにこなそうとするとストレスにもなるため、取り入れられることから改善していくのが大切です。
ゆらぎ肌は体からの大切なサイン
ゆらぎ肌は、肌だけでなく自律神経なども疲れているというサインです。お手入れは変えていないのに急に肌荒れをした、乾燥が酷くなった場合は、ゆらぎ肌が起きていると考え適切なケアに切り替えましょう。